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「記憶」は
古着からできたパッチワークの布で作られている。
新しい形に生まれ変わっても、一つ一つの布の記憶は消えない。
いたる所に付けられたポケットはその記憶の居場所であり
新しい記憶の居場所となる。
※本作「記憶」は「Overall Project」の一環として制作された作品です。
Overall Project
2009年より始まった古着のパッチワークでつながりと再生を象徴するアーティスト西尾美也のプロジェクト。
第一ステージでは埼玉県北本市の歴史の喪失物として「Overall:Sailboat(帆掛け船)」を制作、
第二ステージでは地域間を繋ぐ一つの家に作り替えられた「人間の家」を実施。
第三ステージでは、「人間の家」を市民からの参加者によって思い思いのデザインで
制作された服へと作り替え、期間限定のブティックとして「MURO」にて展示販売された。
西尾美也/現代美術家 西尾工作所代表
1982年生まれ、奈良県出身。
2011年東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。
装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との恊働によるプロジェクトを国内外で展開している。
代表的なプロジェクトに、世界のさまざまな年で見ず知らずの通行人と衣服を交換する《Self Select》や、数十年前の家族写真を同じ場所、装い、メンバーで再現制作する《家族の制服》、世界各地の巨大な喪失物を古着のパッチワークで再建する《Overall》、「言葉」からイメージした「形」を古着で作る《ことばのかたち工房》などがある。
また、2009年に西尾工作所ナイロビ支部を設け、アフリカでのオルタナティブなアートプロジェクトに着手している。
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